出会いの示した条件
A社の仕事が不得手で退職を余儀なくされた人も、B社の仕事では、得手な社員として命求人市場は得手と不得手の配置換え受け入れられたからこそ、再就職を果たしているのである。
つまり再就職にあたっては、どんな仕事において自分の能力が発揮されるのかを知り、その能力を求めている企業へ売り込むからこそ、再就職が実現する。
再就職とは、自分の能力を発揮できる企業へ移ること、いってみれば学校時代のクラス換えのようなもの。
得手と不得手の配置換えの場である。
企業が社員募集をする目的は、戦力確保にある。
もちろん実務能力に長けている人を社員として迎え、生産性の高い組織を作っていかなければ競合他社に負けてしまう。
しかし、実務能力をいかに備えた人でも、言い換えれば企業がいかに欲しい人でも、その前に立ちはだかる壁がある。
「どうも社風に合わない人のようだ」という判定と、「ヤル気・人柄に問題がある」という判定である。
実はこの壁を突破できず、長期間、就職に成功できない人が大部分なのである。
そもそも企業とは、「利益獲得のために組織化された永続的集団」ということができる。
なぜ組織化するかといえば、一人では限度がある仕事量を複数の人たちが組むことによって、分担し効率的にこなしていくためなのだ。
つまり1十1=二ではなく、1十1を3にも4にもしていくことで経営目的を達していくための組織化なのである。
そうなると、企業という組織において、第一に必要な能力は組織的な活動をしていくための「協調性(チームワーク)」であり、既成のチームが持つ雰囲気(社風)に合わない人は敬遠されることになる。
もちろんチームワークを円滑に保つためには分担された自分の仕事を確実にこなす責任感がなくてはならず、他のメンバーの仕事を気づかう配慮がなければならない。
そして将来的にはそのチームを引っぱっていけるリーダーシップの要素も入ってくるかもしれない。
このことから、選考過程で協調性が感じられない人は、落としてしまうのである。
それを「前職を辞めた理由」や「学生時代の交友関係」などで確認しようとする。
そのときに「どうも仲間と上手くいかなくて……」などと答えるとまずいわけで、逆に自分は学生時代の部活や前職の仲間といかに協調して活動してきたかを強調すべきである。
応募者は自分が採用され、職場に就いたときのイメージを個人でとらえがちだが、採用担当者はチームに配属したときのイメージでとらえるのである。
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